日本ビーチバレー連盟公式サイト

『ファイテン・ビーチバレー・JBVツアー2007第4戦東京オープン』最終日。準決勝・決勝レポート

秋のさわやかな海風がそよぐお台場ビーチにて、『ファイテン・ビーチバレー・JBVツアー2007第4戦東京オープン』最終日が開催された。気温30度を超える真夏日の中、1200人の観衆が詰め掛け、熱い戦いが繰り広げられた。
★
女子準決勝第1試合は、田中・小泉ペア対西堀・浅尾ペア戦。昨日の敗戦のリベンジに燃える西堀・浅尾ペアだが、序盤から思うようにスパイクが決まらず3−0と引き離される。その後も田中・小泉ペアの強いサーブで揺さぶられ、第1セット9一21で失った。第2セットも西堀・浅尾ペアは浅尾のサーブレシーブミスが目立ち、いいカタチで攻撃につなげられない。意気消沈した西堀・浅尾ペアは10一21で敗れ、今大会またも3位の壁を破れずに終わった。試合後、浅尾は「相手に圧倒されて試合らしい試合をさせてもらえなかった。ダメだった所を練習して自信を持って、いい所と悪い所の差をなくしていきたい」と唇を噛んだ。
準決勝第2試合は、楠原・佐伯ペア対浦田・鈴木ペア戦。第1セット序盤から息詰まる一進一退の攻防が繰り広げられたが、10点以降鈴木の攻撃が楠原・佐伯ペアの堅いディフェンスに封じ込められる。11一9とじりじりと楠原・佐伯ペアが引き離し、第1セットは21一14で楠原・佐伯ペアが先取した。第2セットも10点までは競り合うが、それ以降に差が出て21一17で楠原・佐伯ペアが決勝に駒を進めた。第5戦の福岡オープンは所属チームのブラジル合宿を優先するため、今大会が国内最終戦となった浦田は「テクニカルタイムアウト以降に自分たちの戦略を見抜かれて相手の戦術にはまってしまい、対応できなかった。それでもチーム結成1年で上位に食らいつける力がついてきたのでプラスにしていきたい」と振り返った。
★
女子決勝は、楠原・佐伯ペア対田中・小泉ペアの対決となった。今季の決勝の対戦成績は、2戦中1勝1敗。第1セットは終盤まで壮絶なシーソーゲームが展開されるが、佐伯のサーブで抜け出した楠原・佐伯ペアが21一18と接戦をモノにした。第2セットは持ち前の守備力とキレのある攻撃で主導権を握った田中・小泉ペアが21一17と奪い返した。運命の最終セット。序盤は佐伯のサーブをきっかけに10一6と楠原・佐伯ペアがリードを奪うが、田中・小泉ペアはそこで終わらなかった。徹底的にサーブを楠原に集めて攻撃体制を崩すと粘りのディフェンスを発揮しパンチのある強打を放ち、11−10とついに逆転。楠原・佐伯ペアも息を吹き返し先にマッチポイントを握る。だが、そこからどちらが勝ってもおかしくない手に汗握る攻防に突入。両チームともに観客の度肝を抜くスーパープレーが飛び出し、20点以降も確実にサイドアウトを切っていく。しかし、最後はラリーの中小泉がスパイクアウト。22一20で楠原・佐伯ペアが1時間30分に及ぶ熱戦を制した。第2セ
ット、攻守が崩れかかった楠原は、「この気候の中、いいサーブに対応するためにはよっぽど集中力がないと上がらない。精神的に追い込まれて集中力が切れてしまった時もあったけど、テルさんがよく声をかけてくれてフォローしてくれた」と勝因を語った。一方、敗れた田中は「相手より負けていた点はない。結果は勝てればよかったけど、チームとしてやろうとした課題はできた」と胸を張った。
★
男子準決勝第1試合は、白鳥・朝日ペア対渡辺・山本ペア戦。第1セットは、白鳥・朝日ペアが先取するが、第2セットは渡辺と山本の息が噛み合い9−6とリードを奪うと、先にマッチポイントを握る。しかし、白鳥・朝日ペアも本来のリズムを取り戻し、一進一退のジュースへ。朝日の高さに渡辺、山本が揃って対抗し両者25点を過ぎても猛攻が続いたが、その均衡を破ったのは朝日のブロック。28一26で白鳥・朝日ペアが決勝進出を決めた。惜しくも第2セットを逃した渡辺は、「どっちに転ぶかわからないゲームを昨日の西村・森川ペアに対してできればよかった。接戦を制するためには、練習を重ねて合わせることが必要」と今後勝つための課題を述べた。
準決勝第2試合は、西村・森川ペア対高尾・仲矢ペア戦。第2戦、第3戦に続いてベスト4に進出した高尾・仲矢ペアだったが、第1セット21−14と先取されたが、第2セットは12一9とリードを奪うなど、見せ場を作り観客を沸かせた。しかしその後、西村・森川ペアが追い上げ逆転に成功すると、最後は仲矢のスパイクを森川がブロックし21一19と西村・森川ペアが勝利した。
★
男子決勝は、全日本選手権決勝と同じ顔合わせ。固唾を飲むような鬼気迫る好ラリーが続く中、徐々に朝日の高さがゲームを支配し、第1セットは21−18で白鳥・朝日ペアが先取した。第2セットも白鳥・朝日ペアがラリーを制していき、主導権を明け渡さない。西村・森川ペアもなんとかボールをつなごうとするが、朝日の高さと白鳥のレシーブが立ちはだかり、最後は13点で押さえゲームセット。今大会は失セット0で優勝、4冠を達成した。白鳥は「ワールドツアーと国内の試合を交互にこなしていく中で今大会は決してコンディションはよくなかった。準決勝で朝日さんの調子は悪かったけど決勝では凡ミスも少なく修正して立て直すことができた」と収穫を語った。
★
秋晴れの空の下、三日間開催された『ファイテン・ビーチバレー・JBVツアー2007第4戦東京オープン』。次なる舞台は、第5戦の福岡オープン。有終の美を飾るのは、果たしてどのチームか?!今シーズンを集約するクライマックスは、絶対に見逃せない。


取材・文/吉田亜衣(ビーチバレーマガジン)

閉じる